【書評】図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける

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ごめんなさい。わたし、図書館のこと完全にナメてました…。

奥野宣之さんの著書、「図書館『超』活用術 最高の『知的空間』で、本物の思考力を身につける」を読むと、そう思わずにはいられません。

奥野宣之さんといえば、処女作の「情報は1冊のノートにまとめなさい」でも有名な情報活用・知的生産術のプロです。小学生の頃から現在まで図書館通いを続けられていて、図書館を使い倒すためになんと司書資格まで取得されたそう!

利用者としての視点司書としての視点

この2つの視点を兼ね備えた奥野さんだからこそ書けるノウハウが詰まったこの本を読めば、図書館を利用していない人はもちろん、すでに利用している人でもきっと新しい発見が得られるはずです。

今回はそんな図書館の魅力を余すことなく教えてくれるこの本の魅力を、わたしから皆様にお伝えしたいと思います!(ややこしいw)

目からウロコポイント3選

この本には「こうやって図書館を使えばよかったのか!」と目からウロコが落ちるポイントが多々あります。その中でも特にわたしの印象に残ったポイントを3つ、ご紹介します。

図書館では「求めていると自覚していない情報」に出会える

この本の序章では、「図書館の『場』としての力」として以下の3つが挙げられています。

その1 課題をクリアし、成果を生み出すための「ラボラトリー」
その2 重要な場面で意思決定し、決断を下すための「シンクタンク」
その3 想いもしない自分を発見し、可能性を広げるための「ゼミナール」

どれも「なるほどな〜!」と思えたのですが、特に「その3」に書かれていた以下の内容が目からウロコ!

思い浮かんだ「キーワード」でネット検索してヒットする情報は、「すでに想像できていた範囲」にとどまります。「想像の及ばないこと」は、キーワードを考えつくことすらできないので、出会うことはできない。(中略)

(注:図書館が)すばらしいのは「求めていると自覚している情報」だけではなく「求めていると自覚していない情報」にも出会うことができる点です。

インターネット上には、ありとあらゆる情報が存在します。しかしその情報にアクセスするためには「検索」が必要であり、その時点で得られる情報は自分が想像出来る範囲のものに限られてしまうのです。自分でも気付かないうちに、情報をフィルタリングしてしまっているんですね。

「求めていると自覚していない情報」に出会える場としては書店も挙げられますが、書店は書店で「売れる本」というフィルターがかかっています。それに対して図書館は売れる売れないに関わらず中立的に本を集めているため、より幅の広い本探しができるというわけです。

この本の中ではさらに「棚見⇄OPAC往復法」という、潜在意識からアイデアを引き出すための具体的な実践方法も紹介されています。

専門家が資料探索を助けてくれる

図書館には、当たり前ですが図書館員が存在します。図書館員はただ単に本の貸し出し作業をしてくれる人ではありません。彼/彼女らは、資料探索のプロなのです。

そんな図書館員の力を借りることができるのが、図書館の「レファレンスサービス」。レファレンスサービスとは、利用者の資料探しや調べものの手伝いのことです。

図書館にそういったサービスがあることはなんとなく知っていましたが、わたしの目からウロコポイントはここ!

相談は「○○について調査している」といったハッキリしたものでなくても大丈夫です。「説明がわかりにくいと上司から言われて……」といったあいまいなことであっても、会話を通じて「こんな本はどうでしょう?」「書類の作り方というよりプレゼン技術ですね」という具合に、求めているものを明確化していってくれます。

何を調べれば良いかがわかっていればネットや書店でもある程度の情報は探せますが、それすらわかっていないときは探しようがありませんよね。それを無料でプロに相談できるなんて、これを利用しない手はありません!

この本の中ではさらにレファレンスサービスを効率良く受けるためのコツも紹介されています。

あらゆる情報が無料

図書館とは、本やDVDといったかたちのあるものに加えて、インターネットやオンラインデータベース、講演、セミナーといった無形の情報を含めたあらゆる情報を無料で提供してくれるところなのです。

有形の情報はパッと思いつきますが、無形の情報も無料という点が目からウロコでした。言われてみれば、確かにそう!思いっきり忘れていました。

この本の中ではさらに代表的なオンラインデータベース図書館系イベント利用術など、具体的で役立つ情報がたくさん紹介されています。

まとめ

昨日、この本の著者である奥野宣之さんにお会いしてお話しする機会に恵まれました。

ご自身のブログにも書かれている通り、本のテーマが「図書館」ということで企画段階から「書店にとってマイナスになるのでは?」と反発が多く大変だったとか。

ですが奥野さんは編集者の方と検討を重ね、「読んだ人が”即”図書館を使いこなせる人になるように」という想いを込めてこの本を生み出されたそうです。

普通に本を借りているだけでは、図書館を「永久に」使いこなせない。

これは、この本の帯に書かれていた言葉です。この言葉の裏を返せば、利用者であるわたしたち自身が主体的かつ能動的に図書館を使うことで、図書館を使いこなせるようになるということなのです。

そのことに気付かせてくれる、本当に良い本でした!

追伸:この書評記事を読んで本の内容が気になった方は、書店でこの本の目次だけでも読んでみてください。もっと気になるから(笑)

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2015.12.13

 

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