ぱっかーん奮闘記 4 : 「外」の殻とわたし -人前で話すことへの挑戦-

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この連載について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。(過去記事へのリンクもあります)

新連載「ぱっかーん奮闘記」はじめます!

2015.11.30

英語の先生からの予期せぬ提案

いつもと同じように中学校へ登校したある日のこと。

英語のS先生が「ちょっといいかな?」と言ってわたしを呼び止めました。そして、続けてこう言ったのです。

 

「みやちゃん、あのね、中学生向けの英語の暗唱大会っていうのがあるんだけど、それに出てみない?

授業のときとかにみやちゃんの英語の発音がとっても綺麗だなぁと思っていて、みやちゃんさえよければ ぜひどうかなって思ったの。

やってみる気、ない?」

 

英語の暗唱大会というのは、ある程度の長さの英語の文章を暗記し、それをネイティブスピーカーや他の参加者の前で スピーチしてその上手さを競うというものです。

先生が提案してくださったのは市で開催されている大会で、府の大会への予選として位置づけられているとのことでした。

 

大勢の人の前で、しかも英語で話すなんて!

 

日本語でも人前ではろくに話せないわたしにとって、それはありえない話でした。

根付きはじめていた「ある想い」

「人前で英語でスピーチするなんて、恥ずかしくて無理です…。できません。」

 

以前のわたしなら、そう答えていたと思います。

だって、大勢の人の前で話すなんて一番苦手なことで、あの手この手を使って避けてきたのですから。

考える余地もなく、断るはずでした。以前のわたしなら。

でも、そのときわたしの口から出た言葉は、自分でも驚くべきものでした。

 

「少し、考えさせてください。」

 

S先生が声をかけてくださったとき、わたしの中には小さいながらもある想いが根付きはじめていたのです。

そう、「自分のまわりに起こることは、全部自分が決められる」という想いです。

プラスのパワーをためるための行動をしていたとは言え、何かが大きく変わっていたわけではありません。

でも、信じて行動していれば何かが変わるはずだという気持ちが、行動するたびに少しずつ強くなっていたのです。

S先生が声をかけてくださったのも、もしかしたら自分が変わろうとしてちょっとずつ行動を変えているからなのかもしれない。

これは、ひょっとすると自分を変えるチャンスなのでは。

気付けばそう感じている自分がいました。

わたしの背中を押してくれたのは・・・

家までの帰り道、15分ほどの短い時間でしたが、S先生に言われたことをずっと考えていました。

考えれば考えるほど、「出てみようかな」という想いが強まるばかり。でも、やっぱり「出よう」と決意するには至りませんでした。

そして、家に着いてからすぐ、母に相談してみたのです。

「今日、英語のS先生に英語の暗唱大会に出てみないかって言われて・・・出てみようかと思うんやけど、どう思う?」と。

母は少し驚いた様子でしたが、すぐに笑顔でこう言ってくれました。

 

「よかったなあ。みやがやってみたいって思うんやったら、やってみたらええやん!みややったら絶対大丈夫!」

 

その瞬間、わたしの中で英語の暗唱大会に出る決意が固まりました。

母の一言が、迷っていたわたしの背中を「ポン」と優しく押してくれたのです。

翌日中学校に登校したわたしは、S先生に「やります」と伝えました。

※後から聞いた話ですが、母はこのとき内心ものすごく驚いていたようです。あんなに人前に出るのを嫌っていたみやが!!!と(笑)

 

不安との戦いと、それを乗り越えた先のさらなる挑戦

それから、猛練習の日々が始まりました。

夏休みも毎日のように登校し、教室や廊下でS先生やALTの先生と一緒に練習し、家に帰っても暗唱大会のことで頭がいっぱいで、お風呂の中でもずっと練習していました。

後にも先にも、あんなに頑張ったことはないと思います。

そして本番当日。 朝起きたときから、ドキドキする気持ちを抑えられませんでした。

 

「噛んだらどうしよう」

「頭が真っ白になったらどうしよう」

 

不安な考えばかりが頭をよぎります。本番が近づくにつれ、心拍数は上がる一方。

そんな状態のまま、とうとう本番を迎えました。

他の参加者のスピーチを聞いていても、気が気ではありません。

 

みんな、めっちゃうまい。しかもなんであんなに堂々としてんの?

やばい。こわい。どうしよう、どうしよう、どうしよう。 

 

自分の名前を呼ばれてステージに上がったとき、手も足もぷるぷる震えて顔も真っ赤になっていたと思います。

でも、自分史上最高に緊張はしていたものの、噛むこともなければ頭が真っ白になることもなく、無事にスピーチを終えることができました。

結果として市の予選を勝ち上がることはできなかったのですが、大勢の人の前で英語のスピーチをやりきった達成感に包まれながらわたしはS先生にこう言ったのです。

 

「来年も挑戦させてください」と。

 

To Be Continued…

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ぱっかーん奮闘記 5 : 「外」の殻とわたし -2度目の挑戦とわたしを救ってくれた言葉-

2015.12.06

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2015.12.04

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